更新日: 2023-04-05

基本情報

名称:
ママダ眼科医院
診療科目:
眼科
住所:
〒 143-0022
東京都大田区東馬込1丁目23-4 鈴木ビル

電話番号03-3773-2941電話
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身近な目の病気からレーザー治療まで幅広く対応。高齢者のニーズに応えるため往診にも注力

どのような患者さんが来院されていますか?

儘田先生の写真

小学校の眼科校医や、大田区の眼科検診の指定医も務めていますので、お子さんから働き盛りの方、60歳代以上のシニアの方まで幅広い年代の患者さんがお見えになります。

主訴もさまざまで、花粉症やドライアイ、眼精疲労といった身近な病気・症状から、お子さんの眼科健診まで幅広く対応していますが、中でも、加齢や生活習慣が原因で起こる目の症状で中高年の方が多く来院されている印象です。

疾患としては、視野が濁って見えにくくなる白内障や、物が歪んで見えたり視野の中心が暗くなったりする黄斑変性や黄斑前膜、視神経の障害によって視野が狭くなる緑内障などが代表的です。また、糖尿病の副次的な障害で、網膜がダメージを受け視力が低下する糖尿病網膜症で来院される方もいらっしゃいます。

貴院ではどのような治療が受けられるのでしょうか?

本格的な手術が必要な白内障や網膜剥離などは大学病院など専門機関にご紹介させていただきますが、レーザーや注射、内視鏡などを活用して対応できる症状や疾患については当院で治療を行います。

具体的な治療の一つに、「抗VEGF療法」があります。加齢黄斑変性や網膜静脈閉塞、糖尿病網膜症などが治療の対象となります。「VEGF」というのは血管内皮増殖因子といって症状を悪化させる最大の要因となる物質で、抗VEGF療法は、そのVEGFを中和させる抗VEGF薬を眼内(硝子体)に注射で注入します。治療は数分で終わるため高齢者の方にとって、身体的にも精神的にも負担が少ない治療ですね。

レーザー治療にも力を入れているとお聞きしました。

はい、そうですね。父から医院を継承するときに、古くなっていた医療機器を入れ替えたのですが、そのときにYAGレーザーを導入しており、適応となる患者さんには積極的に活用しています。

具体的には、白内障手術の後、約20%の割合で起こる後発白内障で、濁りの程度が重く、視力の低下やかすみで日常生活に支障がある場合に、治療の選択肢の一つとしてお勧めしています。YAGレーザーを水晶体後嚢に照射し、穴を開けることで濁りを取り除くのですが、痛みのほとんどない迅速な治療が可能になっています。

※後発白内障とは、眼内レンズを入れている膜(水晶体嚢)が濁ってくる病気。水晶体嚢にある細胞が増殖し混濁してくることが原因で、初期の白内障のようにくもったり、かすんで見えたりする。

また、比較的初期の緑内障に対して、YAGレーザーを線維柱帯に照射し、房水の流れを良くすることで眼圧を下げる治療である「SLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)」を行うこともあります。緑内障は点眼治療が基本とされていますが、近年、点眼を開始する前にSLT治療をした方が視野の進行が遅いという報告もあり、治療の選択肢としてご提案しています。

ご高齢の患者さんを中心に往診にも対応されているそうですね。

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はい。ご高齢になるにつれお体が不自由になるなどして、通院が途切れがちになる患者さんが増えてきたこともあり、2022年の秋から往診にも注力しています。近隣の東馬込・中馬込を中心に、週に1度往診の日を設けており、視力や眼圧の検査、細隙燈顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)や眼底鏡を活用した疾患の診断、睫毛抜去や薬の処方に対応しています。

目の病気は早期発見が大切です。気づかないまま病状が進行すると、失明など大変な事態に至る病気がたくさんあります。医療介入するタイミングが少しでも早くなればという想いで往診を始めました。父が冬の夜中に出かけて行ったあの姿が、私の原体験になっているのだなと、今になってつくづく思います。